火の玉のような大きな流れ星の映像が7月3日に全国テレビなどで取り上げられ、話題になった。その映像は平塚市博物館学芸員の藤井大地さん(34)が、自身で作ったカメラで撮影したものだった。これは火球という現象で、7月2日の深夜に関東の上空で観測された。
藤井さんは大学時代、カメラの素子やカメラセンサーを研究し、大学院では「宇宙に興味があった」と流星研究に没頭した。家にカメラを設置し、夜空を撮影するようになって10年。現在、平塚市内の自宅には自作のカメラが8台稼働している。
この8台全ては藤井さん手作りのカメラだ。雑貨店で購入した手のひらサイズのかごの中にカメラやセンサーを取り付け、ふたを接着剤で固定して作った。
SNSなどで話題に
2日深夜は4台が稼働していたが、火球を捉えたのはわずか1台。藤井さんは毎朝撮影された動画を確認しており、2日の朝にいつも通りチェックすると「明るいのが流れた」と驚いたという。SNSで動画を投稿するとたちまち話題になり、新聞や全国テレビで取り上げられるまでになった。
博物館のホームページで星座解説の動画などを投稿している藤井さんは「星空の観察は家で楽しめるので、火球をきっかけに空を見上げてほしい」と呼びかけた。
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