県が昨年10月から進めていた大磯港港湾管理事務所の改修工事が、このほど終了した。港を訪れた人も利用する1階部分をバリアフリー化したほか、新たに大磯海岸にまつわる物品が並ぶ展示室が設けられた。
大磯港港湾管理事務所は、1972年築の地上2階建て・鉄筋コンクリート造の建物。1階に港の現場作業員が使用する控室やトイレがあり、2階は町産業観光課みなと推進係の事務室や一般も利用可能な会議室として使用されていた。町が新たな観光拠点として2020年内をめどに整備を進めている「大磯港賑わい交流施設」に建物が近接していることから、港利用者の利便性向上などを目的に今回の改修工事が行われた。
「レジェンド」のサーフボードも
出入口に手すりの付いたスロープが設けられ、1階部分は床に段差のないバリアフリー仕様に改修。車いすでも入れる広さに拡張された多目的トイレには、おむつ交換台も備えられた。控室のあった場所に設けられた展示室には、明治時代から続く大磯海水浴場の歴史を伝えるパネルや、大磯海岸で見られる貝類や植物、照ヶ崎に飛来するアオバトなどが写真付きで紹介されている。また国内で初めて本格的なサーフボードを自作したことで知られる大磯出身のレジェンドサーファー・坂田道(おさむ)さんのサーフボードも展示している。町産業観光課では「大磯港周辺をテーマに時々展示物を入れ替えるなど、訪れた人が大磯に興味を持ち、ここから旧吉田茂邸や郷土資料館など他の観光スポットへ足を運ぶきっかけの場にしていきたい」と話している。
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