コロナ禍で遠出がしづらい親子に自宅で動物園や水族館の気分を味わってもらおうと、大磯町在住の画家兼イラストレーター・たかしまてつをさんの絵本「おうちどうぶつえん」と「おうちすいぞくかん」が、4月にエムディエヌコーポレーションから2冊同時刊行された。
たかしまさんの描く可愛らしい動物が多数登場するじゃばら状の絵本は普通に読むだけでなく、広げて飾ったり、円形につないで楽しむこともできるなど遊び心を刺激する造り。「自由な発想で、おうち時間を楽しむ遊び道具にしてもらえれば」とたかしまさん。全国の書店やネット、大磯のカフェ「At GALLERY'NCAFE」で各1980円(税込)で取り扱っている。
おうち時間楽しんで
たかしまさんに「じゃばら状の本を使って、面白い絵本を作りませんか」と出版社から打診があったのが昨年の秋。そこから担当編集者とアイデアを出し合いながら、一風変わった絵本づくりが始まった。ライオンやキリン、ペンギンやダイオウグソクムシなど子どもたちに人気がある動物のほか、ナポレオンフィッシュなど眺めていて楽しい動物を選び、イラストに添える文章も「親子の会話の取っ掛かりになりやすいよう、なるべくシンプルに」とこだわったという。表側ではページごとに異なる動物を紹介し、裏側は伸ばすと大きな一枚の絵になるなど、表裏で2通りの絵が楽しめる。「裏側はサファリパークや巨大水槽のイメージ。ジンベイザメなど、ページをまたいで大きな動物が載せられるので迫力が出せた」とたかしまさん。
発売後、購入した親子からの反響で、折り紙で作った動物を加えたり、2冊をつないで大きな複合施設にするなど、子どもたちが創意工夫をして絵本を楽しんでいる様子が伝わってきたという。たかしまさんは「この絵本で動物をおぼえて、また出かけられるようになったら、たくさんの本物の動物たちに触れてもらいたい」と願っている。
問い合わせはAt GALLERY'NCAFE【電話】0463・45・0452へ((火)・(水)定休)。
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