地元クラフト作家のための常設店として大磯駅近くで営業していた「つきやま」が、9月5日から本とアート&クラフトの店に生まれ変わった。駅周辺に書店がない町の現状を変え、文化・教養の発信や幅広い世代が集う場所づくりを目指す。
駅前に書店を
かつては大磯小学校の向かいや国道1号沿いのビルに書店が存在していた大磯町。ここ15年ほどでいずれも閉店してしまったが、町内には「文化の象徴」として駅周辺に書店を望む声があり、2年前には都内で無人古本店やブックマンションを手掛ける中西功さんを招いて書店業界の現状について学ぶ教室が町内で開かれた。こうした機運の高まりに、つきやまがその役割を買って出た。
つきやまBOOKSで取り扱っている書籍は、「食」を中心に「暮らし」や「文化」をテーマにしたもの。本棚の一区画を有償で貸し出す『つきやま小書店』のコーナーや、うつわの展示スペースもある。2階ではアナログならではの魅力がある活版印刷や、ZINE(個人冊子)などの出版も受け付ける。離れの「GALLERYお風呂場」では、クラフト品の展示をこれまで同様に実施。管理人を務める佐藤一樹さんは「本屋と併設のカフェが一体となった過ごしやすい空間。多くの方に豊かな時間を楽しんでもらえれば」と話している。問い合わせは、つきやまBOOKS(大磯1156)【メール】info.tsukiyama@gmail.comへ。
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