12年に1度の寅年に相模薬師二十一ヶ所霊場の薬師如来を御開帳する「寅薬師」が、4月8日(金)から12日(火)まで二宮町・大磯町・平塚市・秦野市・伊勢原市で催される。なおコロナ禍のため、日程の変更や今回は御開帳法要を実施しない霊場もある。
人々から病の苦しみを取り除く「病気平癒の仏」として古くから親しまれている薬師如来。昭和61年発行の「相模薬師如来めぐり」によれば、京都の広隆寺に薬師如来像を安置したのが長和3年(1014)の寅年・寅の月だったことから、薬師如来に縁のある年として寅年に御開帳法要をする風習ができたとされている。各霊場では境内に回向柱や供養旗を立て、薬師如来の手に結んだ五色の糸に触れると願い事が叶うとされる。
二十一ヶ所霊場は、第一番札所の等覚院(二宮町山西)から第二十一番の宝城坊(伊勢原市日向)まで。二宮町には等覚院のほか3つの薬師堂(茶屋、中里、下町)があり、大磯町には薬師堂(国府新宿 ※今回は中止)・真勝寺(国府本郷)・王福寺(寺坂)・東光院(大磯)・楊谷寺(大磯)がある。なお王福寺は前週の4月3日(日)に開扉法要を行い、午前9時過ぎには稚児行列が出て周囲を練り歩く。「コロナ禍のため中止も考えたが、子どもや孫を参加させたいという声もあり、規模の縮小やマスク着用などの感染対策をした上で実施することにした」と同寺。御開帳は日程通り。
等覚院の平賀義章住職は「地元や普段ゆかりのないお寺を知り、お薬師さんを拝むことができる12年に1度の機会。ぜひこの機会にお参りください」と話している。
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