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(仮称)二宮町ふたみ記念館 タウンレポート 町の宝を活かせ

公開:2011年3月11日

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 芸術家岡本太郎が誕生して今年で100年。美術展や記念行事が各地で催される。二宮町にも生誕100年を迎える画家二見利節(としとき)(1976年没)がいる。町はこれを機に彼の作品や関連資料を展示・収蔵する(仮称)「ふたみ記念館」を山西で10月に開設する予定だ。土地と建物の寄贈を受け町が運営していく。3月2日の町議会本会議で設置・運営に関する条例制定が賛成多数で可決された。

 二見利節は1938年と翌年に文部省美術展で特選に入るなど、戦前から1970年代にかけて活躍した洋画家。平塚市美術館に『三人の女』『人生の羅漢』といった絵が所蔵されている。 記念館は二見画伯のそうした画業と作品について町内外の人々に伝える施設。坂本町長は、吾妻山や(仮称)風致公園とともに日帰り観光の拠点に位置づける。ポストカードなどの物販や新聞・テレビ報道による集客効果で「黒字運営を目指す」という。入館料は500円。義務教育までの子どもは無料。平日10人、土日50人の年間7600人程度の来館者を見込む。職員3人が交代で勤務。審議中の来年度予算案に経費約1500万円を組んでいる。

 議会では「税収が伸びないのに税金を投入する余裕はない」「NPOなどへの運営委託を検討できないか」と反対した議員も、収益だけで芸術の価値を計れないことは承知だ。町の文化向上に役立てるために「500円払って見たい」と思える展示を企画することは勿論。無料入館日やシニア料金を設けて入場者数を増やす工夫や、鑑賞会や講座でガイドボランティアを育成して記念館を盛り上げていく方法もある。成功のカギは、町民が誇りと親しみを持てる町の財産に育てられるかにかかっている。
 

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