神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

神奈川の新たな魅力に 県農業技術センターで新トマト育成

経済

公開:2011年9月30日

  • X
  • LINE
  • hatena
生食・調理用に使える「SPL25R」
生食・調理用に使える「SPL25R」

 神奈川県独自の新品種研究開発等を行っている県農業技術センター(平塚市上吉沢)。前身組織である県園芸試験場(二宮町)の頃から様々な新品種を生み出してきた同センターで、新たなトマトの育成が進められている。

 「SPL25R」というこのトマトは、普通の大玉トマトと異なり長円筒型で、重さ60〜80gほどの小ぶりな実をつける。アメリカから持ち込まれた中玉系統と日本のトマトを掛け合わせて生まれたもので、大玉トマトより果肉が厚いのが特徴。アミノ酸は一般品種の1・2倍、リコペンは1・5倍以上含有している。

 日本の大玉トマトのように生食用で食べられるだけでなく、肉厚で煮崩れしにくいため、イタリアントマトのように調理用として使うこともできるという。

 現在は県施設野菜組合連合会を通じて県内の生産者に試作の育成を依頼、一部の直売所やスーパーで販売されている。生産者や消費者の声、売れゆきなどを加味しながら改良を重ね、ゆくゆくは商品登録を経て新たな「神奈川ブランド」としてPRしていくつもりだ。

 同センターではこれまでにナシの主要品種「豊水」「幸水」「新水」の元となった「菊水」や、現在でも主要品種の桃「白鳳」、生食用赤玉ねぎ「湘南レッド」などを生み出している。最近では水ナスの仲間でアクが少なく甘みが強い「サラダ紫」の品種登録も行われている。

 また、SPL25Rから派生した、カロテノイドを多く含む「SPLG3」という品種のトマトの育成も進められており、神奈川の新たな魅力の開発に期待が寄せられている。
 

大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6

大人も子どももサッカー

中井町

大人も子どももサッカー

ベルマーレが教室

5月3日

彩り運ぶ初夏の気配

二宮町

彩り運ぶ初夏の気配

吾妻山でツツジ満開

5月3日

「一人じゃない」本棚で発信

大磯町

「一人じゃない」本棚で発信

不登校保護者の会「ココハレ」

5月3日

大磯、二宮で議会報告

大磯、二宮で議会報告

Zoom参加も可

5月3日

60回記念きょう開催

北條五代祭り

60回記念きょう開催

マルシェは5日まで

5月3日

話そう認知症

話そう認知症

にのにんカフェ開催

5月3日

あっとほーむデスク

  • 5月3日0:00更新

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook