スギ花粉「今年は多い」 県が調査報告
神奈川県自然環境保全センター(厚木市七沢)は県内のスギ林で雄花の着花量を調べた結果をまとめ、今年の花粉飛散量が「昨年と比べると大幅に増加し、例年よりも多くなる」という予想を発表した。
調査は昨年11月7日から29日にかけて県西部と県北西部、県央部、県北部の4地域に分布するスギ林30カ所で実施。雄花の着花状況を4ランクに分けて判定し、着花点数の県内平均値を出したところ66・0点だった。これは前年(2011年)の20・7点の約3倍に相当。過去15年間の調査で5番目に高い数値となった。
雄花の着花形成は前年の夏の気象条件と大きく関わり、高温少雨で日照時間が長いと花粉の飛散量が多くなるといわれる。今回の調査結果について同センターは「前年の着花量の多少が翌年の着花に影響し、前年に多いと着花が少なくなることがある。昨春の着花が少なかったため、そうした影響は少なく、夏の気象要因どおりに着花量が増加した」と分析する。
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