平塚市美術館は乳幼児らが過去に強い反応を示した作品を集めた「気になる!大好き!これなぁに!赤ちゃんたちのセレクション 春の所蔵品展」を開催する。会期は2月21日〜4月12日。
展示するのは、2012年から実施している乳幼児〜小学生の展覧会観賞ツアーで、子どもが興味や反応を示した45作品。「子どもは、大人が喜びそうだと考えた作品に必ずしも反応するとは限らず、予想外の作品に反応したり、発達段階に応じた見方を持っていたりすることが分かった」という。田澤茂氏の絵画「太陽の街」は観賞ツアーの保護者アンケートで、「『太陽に触りたい』と大変だった」(1歳4カ月)、「『赤、赤』と引き寄せられるように近づく」(1歳10カ月)などの回答が寄せられ、高い関心度が伺えたという。
美術館は「一概に言えないが、0歳は大きい絵よりも小さい絵に反応していた。視野の広さに関係があるのではないか」と分析。「1歳あたりから、知っているものが描かれた作品に興味を示し、2、3歳を過ぎると、自分が感じた気持ちを話すようになり、小学生以上は社会的視点や想像力にあふれる感想を言うようになる」と、発達段階に応じた見方も説明している。
美術館によると、こうした子どもの反応を根拠に選定した作品を展示するのは、全国でも初の試みだとしている。
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