県自然環境保全センター(厚木市七沢)は県内のスギ林で行った雄花の着花量調査の結果をまとめ、今年春の花粉飛散量は「やや少なかった昨年と比べると増加し、例年よりやや多くなる」という予想を発表した。
調査は昨年11月11日から20日まで県北部・県央部・県北西部・県西部の4地域に分布する森林30カ所で実施。各調査地点からスギ40本を選び出し、雄花の着花状況を1本ずつ4段階で判定、0点〜100点の間で点数化した。着花点数の県内平均値は50・6点。前年2014年の37点を上回った。過去18年間の調査の総平均値42・9点よりやや高い数値となった。
スギの雄花は、花粉が飛散する前年夏の気象条件と関係があり、高温少雨で日照時間が多いと着花量が多くなる傾向がみられるという。同センターは「着花形成に影響の大きい7月の日照時間が長かったため、着花量がやや多くなった可能性がある」と分析する。
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