障害を持つ人が挑戦する「パラスポーツ」を気軽に体験してもらおうと、大磯町虫窪の岩田孝八記念室内競技場で11日、「パラスポーツを楽しむ会」が開かれた。
車椅子の利用者や自閉症を抱えた人、健常者ら10人ほどが参加。パラスポーツ競技のフライングディスクとバドミントン、車椅子スラロームの3種目を体験し、心地よい汗を流した。
同会は、進行性核上性麻痺という難病にかかり車椅子生活を送る西村英男さん(68)=大磯町国府本郷=が、今年2月に発足した。西村さんを担当する理学療法士で、「初級障がい者スポーツ指導員」の資格を持つ池上直宏さん(37)が設立に協力し、会では講師も務めている。
「外に出ることが増え、障害を持っている人とのコミュニケーションも楽しい」と西村さん。障害の有無や年齢に関わらず誰でも参加できるようにしたことで、パラスポーツへの関心や世代間交流にもつなげたいという。
池上さんは「パラスポーツを始めてみたいという人にきっかけを与えることが指導員の役割」といい、障害を理由に自宅にこもりがちな人たちの挑戦を歓迎する。自治体が主催する障害者のスポーツ大会にボランティアとして携わるなかで、「大会というと遠慮してしまうかもしれないが、皆さん本当にスポーツを楽しんでいる。会に参加する人の中から、競技に出場したいという人が出てきてくれたらうれしい」と話す。
活動は、毎月第2土曜日の午前11時から午後1時。参加無料で事前申し込みが必要。
問い合わせは西村さん【携帯電話】090・3596・7660。
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