振り込め詐欺の手口などを記載したパトロールカード
「深夜パトロールで振り込め詐欺防げ――」。大磯警察署は、オリジナルのパトロールカードを作成して各家庭に振り込め詐欺の被害防止を呼びかけている。
カードは、警察官が深夜のパトロールを行った際に住宅ポストに投函するもの。同署では、訪問日時や異常の有無、警察官の氏名などが記された従来の内容に加え、「携帯電話の番号が変わった」「医療費を還付するのでＡＴＭで手続きして」「キャッシュカードを預かります」など、詐欺グループが使う口実を裏面に記載した。
不審な電話があった際は、相手に「あなたは誰？」と聞き返すことが有効であることも紹介。前兆電話を受けた経験がある人から署員が聞き取りを行ったところ、落ち着いて被疑者の素性を尋ねることで被害に遭わずに済んでいることが分かったという。
同署によると、住民からは「カラーで見やすく参考になる」「深夜に警察官がパトロールしてくれたことが分かり安心できる」と反応も上々。管内では２０１６年12月に９件の振り込め詐欺が発生したが、カードを導入した昨年11月末から12月にかけては１件も報告されていないという。
「少しでも怪しいと思ったら相手に従わず、勇気をもって『あなたは誰？』と尋ねてほしい」と同署は話している。
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