大磯町で6月23日に津波避難訓練が行われた。訓練はかつてない規模の地震が発生し、その直後に大津波が襲来するという状況を想定したもの。町内各地で避難行動に重点を置いた訓練が一斉に実施され、約2700人が参加した。
午前9時に防災行政無線で緊急地震速報のサイレンが鳴り、参加者はシェイクアウト(低い体勢、頭を守る、動かない)を行って身を守った。続いて大津波警報の放送が流れると、隣近所に声をかけ合いながら一時避難場所や高台へと避難した。
積み重ねが大切
馬場地区では4カ所の一時避難場所で避難者の人数確認を行ってから馬場公園へ移動し、馬場地区自主防災会(白木康之会長)の解説で簡易担架の作り方や運び方、簡易トイレの使い方などを学んだ。4歳と2歳の子どもと参加した30代男性は「防災用品の使い方を知り、子どもに一時避難場所を教えることもできてよかった」と感想を話した。参加者にはアルファ米などが配布された。
白木会長は「大磯は関東大震災で壊滅的な被害を受けた町。馬場地区も海には面していないものの、不動川から津波が遡上してくる可能性がある。こうした訓練の積み重ねが、いざという時に冷静に対応できる素地になる」と語った。
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