大磯町高麗の慶覚院で、1月12日に文化財消防訓練が行われた。旧吉田茂邸が火災で焼失したことを教訓に2009年度から行われている訓練で、今年は大磯町消防本部と消防団の第1、10分団から約20人が参加。初期対応から文化財の保護、消火までの流れを確認した。
県指定有形文化財の木造地蔵菩薩坐像など3点を安置する慶覚院。訓練では、火災を発見した秦良徳住職が119番通報を行い、消火器で初期消火をするとともに、文化財に見立てた箱を建物の外に運び出した。消防車両が到着すると、境内に設けられた対策本部の指示で署員らが本堂に向かって一斉放水を行った。
訓練後、講評に立った小泉剛消防署長は「町内には多くの文化財がある。消火訓練とともに火災予防にも力を注いでいきたい」と語った。同署管内の2018年中の火災件数は13件だった。
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