大磯北浜海岸の西湘バイパス橋脚下に6月23日、彩りも鮮やかな壁画9点が公募参加者の手で描かれた。
海岸の景観向上を目的に、大磯町商工会青年部が1990年から実施している事業。訪れた人が1点1点異なるデザインの壁画を楽しめるだけでなく、落書き防止の効果も期待されている。昨年は北浜海岸の東防波堤にアートを施した。今回は「私の好きな大磯」をテーマに作品を募集し、地元から寄せられたデザイン案から9点を採用した。青年部は壁画作業の1週間ほど前に現地を訪れ、壁面の落書きを消すなどの下準備を行っていた。
海岸の観光スポットに
当日はデザインの採用者とその家族や友人、青年部から約40人が参加。青年部が用意した潮や砂塵に強い塗料を使って、朝9時から午後2時過ぎまで筆を振るった。作業終了後、壁面には海やサーフィン、街並み、樹木、祭りなど、それぞれが思い描いた大磯の魅力がバラエティ豊かに並んだ。3回目の参加になる平塚市在住の角江幸博さん(49)・佳奈さん(39)・楓生ちゃん(5)一家は「絵が残り、地域貢献にもなるのが良い。機会があれば、また参加したい」と話した。青年部の佐藤一樹部長=人物風土記で紹介=は「海岸を歩く人が作品を楽しみ、また港に訪れた人が壁画を目的に足を延ばしてもらえるようになれば」と期待を寄せる。また、この日の参加者による人気投票で一番になった作品はポストカードにして作者にプレゼントするほか、イベントなどで青年部のPR活動に役立てられる。
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