戦中・戦後の暮らしについて伝える紙芝居の公演が、二宮町生涯学習センターラディアンで8月17日に行われた。町遺族会(井上進会長)内のグループ・戦争の悲惨さを語る会が催した。
語る会の原律子さんが中心となり、遺族会員から聞き取った戦争体験談を基に手作りした紙芝居。「忘れられないあの日」と題する演目では、広島の原爆被害の様子を「この世の地獄だった」と原さんが朗読した。戦争で夫を亡くした女性が苦難を生き抜いた話も紹介。戦時体制での生活や労働、米軍の本土上陸に備えて造られた洞窟陣地などについて伝えた。
国民学校3年のときに終戦を迎えたという来場者の男性は「昭和19年夏ごろ、初めて空襲に遭った。浜辺で兵隊が手旗信号を練習していた」と戦時中の記憶を述べた。「家のラジオが壊れていて小学生には玉音放送がよく分からず、上級生から『日本は戦争に負けたらしい』と聞いた。(灯火管制がなくなり)電気をつけられるようになって嬉しかった」と振り返った。
会場には10代の若者の姿もあった。二宮町に住む祖母に誘われて、平塚市から訪れた中学生3人組だ。「被爆した人の遺体が川にたくさん流れていたことに衝撃を受けた。とても考えられない」と2年生男子。いとこの女子は「二度と戦争をしてはいけない。今ある平和を大切にするために、戦争の話をみんなに知ってもらいたい」と話した。
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