二宮町主催の防災講演会がラディアンホールで1月25日にあり、町民と町職員などが自然災害に対する日ごろの備えについて考えた。
2人の講師が招かれ、秦野市千村台自主防災会会長の原田剛さんが、隣近所による共助を機能させるための取り組みを紹介。地震で倒壊した家屋から1時間以内の救出を目指し、地区内10ヵ所の一時避難場所に消火器や担架、のこぎりなどの資機材を入れた救命ボックスの設置を進めていることを話した。「人がいて、道具もあるところで共助が働く」と語った。
防災の知恵伝授
「いきなり激しい揺れに襲われ、頭を守るダンゴムシのポーズを取る間もなかった。古い木造家屋は潰れた」。全国で年間100回以上の講演を行っている、アウトドア防災ガイドのあんどうりすさんは阪神淡路大震災で被災。その経験とアウトドアの技能、母親の視点をもとに、地震・風水害から身を守る方法や避難時の装備と行動などについて、実演を交えながら熱弁した。
「生き残ったら最も重要なのはトイレ。亀裂が生じた排水管から汚水が漏れるおそれがあるので、トイレで水を流してはだめ」と訴え、普段から携帯トイレや頭に装着できるLEDライト、断熱マットなどを携行するようにアドバイス。「日常生活に防災を取り入れて」と呼び掛けた。
この日は、震度5強の地震が発生したことを想定して町職員が参集訓練を行った。
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