県立大磯城山公園内にある旧吉田茂邸で2月1日、文化財防火デー(1月26日)にちなんだ文化財消防訓練が行われた。大磯町消防本部や消防団の第4・第5分団、町職員ら約60人が参加して、本番さながらの訓練に真剣に取り組んだ。
2009年3月に発生した火事で旧吉田茂邸の母屋が焼失したことを教訓に始まった、この訓練。同町には50を超える文化財や歴史的建造物があることから、毎年会場を移しながら訓練を続けてきた。旧吉田茂邸は兜門とサンルーム、七賢堂が国の有形文化財に登録されている。
邸宅の事務室から出火した想定で訓練開始。火災に気づいた職員が119番通報と初期消火、来館者らの避難誘導を行い、駆け付けた消防隊と消防団が邸宅に向けて一斉に放水して火を消し止めた。終了後、同園の小宮正明園長と野島健二教育長、奥野和夫消防団長が講評を行った。奥野団長は、副団長として消火活動に奮闘した11年前の火事について触れ「あのようなことを二度と起こしてはならない。町の安心・安全のために力を尽くしていこう」と団員らに呼び掛けた。
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