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戦後75年 平和願う鐘の音 重ねて 日米同時のプロジェクト

社会

公開:2020年8月21日

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平和への思いを込めて鐘を鳴らした
平和への思いを込めて鐘を鳴らした

 広島・長崎へ原爆が投下されてから今年で75年。大磯町国際交流協会(春田奈緒美会長)は8月6日と9日、姉妹都市の米国オハイオ州デイトン市の国際姉妹都市協会と、原爆が投下された同日・同時刻に日米で鐘を鳴らして平和を願うイベントを初めて行った。

 原爆が使用されるような悲惨な戦争を繰り返さないよう、人々が心を合わせて平和を願う「日米姉妹都市『平和のベル』プロジェクト」。大磯では毎年、姉妹都市と高校生の交換留学などの交流事業を実施してきたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。そんな中、デイトン市側から、全米国際姉妹都市協会が企画するこのプロジェクトに参加しようと提案があったという。

 9日には会場の澤田美喜記念館に「さざれ石学生英語ガイドボランティア」の小学生から大学生まで10人が集まった。同館が所蔵する、長崎の爆心地から2Km離れた場所で発見されたマリア像の前で春田会長がプロジェクトの趣旨や、戦争と原爆、マリア像について語り「今でも多くの被爆者が後遺症や差別で苦しんでいる。いま自分に何ができるかを一人ひとりが考え、戦争の被害にあった人たちのために祈りながら鐘を鳴らしましょう」と呼びかけた。長崎に原爆が落とされた午前11時2分を迎えると、参加者は祈りを捧げながら順番に鐘を鳴らした。一連の様子を撮影した動画はデイトン市に送られ、フェイスブックに掲載された。また感染予防で会場を分けたため、同時刻に大磯町の延台寺でも国際交流協会のメンバーらが平和を願い鐘を鳴らしている。

 「歴史の授業だけでは学べないことを、身を持って知る良い機会になった」と話す安江理彩子さん(18)は2年前、交換留学生として姉妹都市にホームステイした経験がある。「ホストファミリーとは今でも連絡を取り合っている。こうした事業を通じて、もっと日米の交流が深まれば」と思いを語った。終わりに同館の西田恵子館長が「私たち一人ひとりが諍いのない生活を送るように努め、それが大きくなれば平和につながる。今日の経験と気持ちを忘れずに過ごし、引き継いでいきましょう」と参加者に呼びかけた。

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