二宮町の役場新庁舎建設に関する町民ワークショップの第1回目が、9月19日に町役場などで開催された。感染症対策を講じ、参加者を午前と午後の2回に分けて開催。東京大学生産技術研究所から加藤孝明教授を講師に招き、災害リスクの考え方と題する講演に参加者が耳を傾けた。
都市計画が専門の加藤教授は、首都圏を直撃した昨年の台風15号・19号などの大水害に触れ、「気候変動に備えるときが来た。地域の浸水時の状況を想像してみることが必要」と語った。「防災『も』まちづくり」という考えを取り入れた葛飾区の浸水対応型市街地構想などの事例も紹介し、「様々な観点から新庁舎を考えてほしい」と呼びかけた。
参加者は、建設予定地の生涯学習センターラディアン周辺へ移動。町営第一駐車場や果樹公園を見て回り、ハザードマップで想定されている洪水の浸水の深さなどについて説明を聞いた。
次回のワークショップは10月。11月にグループ討論を行う。12月5日にはラディアンで公開シンポジウムを開き、新庁舎に必要な機能や建物の配置、ラディアンとの連携などについて議論する。町は、ワークショップでの意見やアンケート結果を踏まえて年明けに基本計画をまとめる方針。
ワークショップの開催に向けた春の参加者募集では新型コロナウイルスの影響もあってか、応募者が5人に留まった。町は今夏、各年代層を均等に無作為抽出した町民千人にアンケート調査を実施。同時にワークショップへの参加意向をたずね、50人が集まった。
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