二宮町消防署は3月6日、法務局西湘二宮支局駐車場で神奈川中央交通と合同訓練を実施した。バスが関わる交通事故に備え、職員約30人が参加。同社整備士から講義を受け、エンジンの位置や非常扉の開錠方法など車両の構造について学んだ。車体をジャッキで持ち上げる訓練もした。
実技訓練は、乗用車との交通事故でバスのエンジンルームから白煙が噴き、乗務員が意識障害を起こして乗客が車内に残されていることを想定。通報を受け、ポンプ車や救助工作車などが現場へ向かい、放水や救助、傷病程度に応じて搬送の優先順位を決めるトリアージなどの行動を確認した。本番さながら、車内には訓練用の煙が充満。隊員が傷病者役の職員を運び出し、「座席の隙間に子どもはいないか。取りこぼしてはいけない」と念入りに検索した。
神奈中秦野営業所の橋本興治郎所長は「バスについて情報共有する機会が持てた。引き続き連携を図りながら、地域の安心・安全に貢献したい」とあいさつ。秋澤孝治消防署長は「訓練は人と時間と場所を変えて繰り返すことが大切。参加できなかった職員を含めて今日の内容を検証し、日々訓練に励む」と話した。
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