二宮町在住の橘川順一さん(74)が、小説作品「テニスウェアの女 おちゃらけカタブツ」を10月に蒼天社=二宮町山西=から出版した。印刷会社に勤める彩子が、テニスの早朝練習後にテニスウェアのまま急いで出社したところを同僚の秋元に見られたことから始まる人間模様を描いた。
自身も50年にわたり印刷業界に身を置いていた橘川さん。50歳を前にした頃に「仕事以外に何か残せないか」と小説を書き始め、勤めていた印刷会社で発行して知人や取引先などに配っていた。地方紙で小説を連載していた時期もある。自身8冊目となる今回は、70歳で会社を退職したこともあり、生まれ育った二宮町の出版社に依頼した。
在職中に女子社員がテニスウェアを着たまま出社してきた実際の出来事から着想し、そこから想像の翼を広げて物語を紡いだ。毎日30分ほど執筆の時間を作り、半年ほどで書き上げたという。「日頃の交流の中で、人と人が支え合うことの大切さを描いた。登場人物の色々な人生に触れることで、読んだ人の心を豊かにできれば」と話している。同書は、蒼天社(【電話】0463・72・6601)やAmazonなどで購入できる。
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