藤沢市片瀬地区を中心に湘南地域で遊ばれてきた「片瀬こま」を使う「第4回片瀬こま大会」が、2月16日に大磯町の鴫立庵で催された。町内外から親子連れなど34人が参加して、こま回しの腕を競い合った。
大会は片瀬こまの継承と普及に取り組む片瀬こま保存会(熊野安正会長)が進行や審判を務めた。片瀬こまの特徴やこまの回し方、大会ルールなどの説明が行われた後、小学生以下の部と一般の部に分かれて大会がスタート。参加者は勢いよく放たれたこま同士がぶつかり合う様子を固唾を飲んで見守り、勝負が佳境に近づくと「行け」「がんばれ」と声援を送った。
試合では、いとこ対決やママ友対決などもあり、試合前の和やかな雰囲気から一変、真剣そのもので熱戦が繰り広げられた。接戦の末、紙一重の差で勝利した選手に観客から拍手が送られ、お互いの健闘をたたえて選手同士が握手を交わす姿も見られた。各部門の優勝者には保存会から「金の片瀬こま」が贈られた。
小学生以下の部で優勝した今井龍彦君(6)=茅ヶ崎市=は「優勝できてうれしい。幼稚園で大山こまで遊んでいるので、勝てる気がしていた。優勝賞品のこまで、家でもいっぱい遊びたい」と満面の笑顔を浮かべた。
同保存会の杉下由輝事務局長は「皆さんほとんどミスがなく、年々レベルが上がっている。大人も子どもも熱中できて、見ている人も楽しめるのがこまの良い所。文化として残したい」と話した。
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