「東海道五十三次てくてく歩き 京都―東京」。大磯城山公園近くで国道1号線を歩く男性のリュックサックの文字に興味を惹かれ声をかけると、気の良い笑顔で取材に応じてくれた。村上博昭さん(68)は岡山県在住。ゴム工業製品の会社を経営しながら、4年ほど前から余暇を利用して京都の三条大橋と東京の日本橋間を歩く東海道五十三次の旅に挑戦している。
すでに往路は済ませ、現在は京都へ戻る途上。2月の連休に2日かけて日本橋から藤沢まで歩き、3月16日のこの日は前日夜の寝台特急列車に乗って、朝に再び藤沢から小田原を目指した。観光地などには寄らず「休憩はご飯の時だけ。とにかく歩き続ける」と目標にまっしぐら。「仕事があるので、明日は小田原から湯本まで歩いて終了。来月は湯本から箱根越えに挑戦するつもり」とニッコリ。
学生の頃から登山好きで以前は雪山にも挑んでいたという村上さんだが、少し前から年齢を考えて「歩き旅」を始めた。淡路島縦断や琵琶湖一周、しまなみ街道往復などを達成し、そのたびにクリスタルガラス製の記念楯を作って自宅に飾るのが楽しみになっている。歴史や歌川広重の絵が好きなことから東海道を歩く旅を始めた。「学生時代の復習をしながら歩いている感じ。大磯周辺は道に歴史を感じる」
「何があってもやり遂げる。年内には終わらせたいね」とはつらつとした足取りで歩き去った。
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