関心の低さ浮き彫りの県知事選選択・審判の機会を手放すな デスク・レポート
▼神奈川県知事選挙が行われ、黒岩祐治新知事が誕生した。この選挙における秦野市の投票率は33・46パーセントにとどまった。この数字は、投票率が低かった平成19年の同選挙の投票率43・38パーセントをさらにおよそ10ポイントも下回った数字だ。有権者13万1千455人のうち、投票を行ったのはわずかに4万3千981人。県内の自治体の中でも、愛川町に次いで2番目低い投票率を記録した。県内で最も投票率が高かった、露木順一氏の地元である開成町の投票率65・39パーセントと比較すると、実に31・93ポイントも差があり、同選挙に対する市民の関心の低さが浮き彫りとなる結果となった。
▼一方、同日に行われた神奈川県議会議員選挙については、現職の久保寺邦夫氏(自民・74)と安藤慶氏(民主・45)の2人以外に立候補がなかったため、両氏が無投票で再選を果たした。まずは新たな任期に向け、久保寺・安藤両県議が、神奈川県民、そして秦野市民の安心・安全のため力を尽くすよう、エールを送りたい。
▼秦野市における県知事選の投票率が低調に終わったことは、県議選が無投票だったことと密接に関係していると言えるだろう。もし県議選に3人以上の候補が現れて、投票が行われていれば、各陣営とも組織固めに躍起になるなど選挙戦は白熱し、投票率は上がったはずだ。
▼言うまでもなく選挙は、市民の代表を選ぶと共に、政治的な指導者を選択する重要な機会だ。それまでの首長や議員の政治活動に対する審判でもあり、加えて言えば市民と政治との間にギャップがあれば、それを修正する大事なチャンスの場でもある。それだけに、選択や審判の機会が設けられなかった秦野市の県議選は、ある意味”もったいなかった”し、県知事選の投票率の低さは残念でならない。未曾有の大惨禍に見舞われた、東日本大震災の被災地の様子からも、首長など政治の指導者の役割がどれほど重要か、痛切にわかる。それだけに今回の選挙にあたり「自分たちのリーダーを、自ら選び取ろうという」意識が、われわれ市民の中にもっとあってもよかったのではないだろうか。
▼秦野市民にとって次の選挙は、解散の可能性がある衆議院議員選挙を除けば、今年8月28日に行われる市議会議員選挙だ。市議選は、私たちにとって最も身近な選挙であり、まさに市民の代表を選ぶ機会だ。この絶好のチャンスを、決して無関心で手放してはいけない。自分たちの暮らしのためにも、この夏の市議選には、一人でも多くの人に投票所に足を運んでもらいたい。
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