本町公民館で8月6日、講演会「丹沢は昔 南の海の火山島だった」が開催され、およそ100人を超える人が詰め掛けた。
講師に招かれたのは、県立生命の星・地球博物館外来研究員で神奈川地学会長の門田真人氏。秦野市で親しまれている丹沢山地の生い立ちについて、「丹沢は南の島の火山島だった」ことを山や河川で採取した岩石や化石をもとに講演した。
門田氏は、発見された「海底枕状溶岩」が丹沢は火山島であったことの証明であると説明。丹沢でサンゴやオウムガイの化石が見つかったことから火山島の周辺には熱帯のサンゴ礁があったことについても触れた。南の海の火山島だった丹沢が今の場所にに運ばれてきたのは海洋地殻(プレート)の動きによるものとして話した。
主催したくずはの家では、「あまりに多くの人が訪れたので驚きました。プレートについてなど、震災後でタイムリーな話題だったからかもしれませんね」と話した。講演の後にも、聴講した人から質問が切れることなく続いた。
参加した人からは「とても分りやすかった」「丹沢と地球がおりなす壮大なドラマに感動した」「秦野市民として子どもから大人まで興味を持てる内容でした」「約40年に渡る研究を1時間で話していただいたが、もっと聞きたい」などの感想が寄せられた。
同日から11日まで、同公民館では展示「岩石と化石が語る丹沢山地」も同時開催されていた。枕状溶岩、サンゴやオウムガイの化石、戸川砥石に利用された岩石など約50点が展示され、訪れた人は一つひとつじっくりと見入っていた。
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