東海大 箱根路に旋風を 第88回東京箱根間往復大学駅伝競走 明日号砲
村澤（左）、早川の両エースに注目
新春の風物詩「箱根駅伝」が1月2日（月）・3日（火）にかけて、東京大手町と箱根町の芦ノ湖を往復する10区間217・9kmのコースで開催される。地元・東海大学は前回大会で4位の好成績。今年は40年連続40回目の出場となる。
10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝と並び、大学3大駅伝と呼ばれる箱根駅伝。大正時代から続く歴史に加えて総距離、区間数の規模から、学生長距離界最高峰の駅伝とされる。
今大会には前大会10位以内に与えられるシード権を獲得した10校（早稲田・東洋・駒澤・東海・明治・中央・拓殖・日本体育・青山学院・國學院）と、10月の予選会を突破した9校（上武・山梨学院・国士舘・東京農業・神奈川・帝京・城西・中央学院・順天堂）、さらに予選会で敗退したチームの好成績者で結成される関東学連選抜を合わせた20チームが出場する。
村澤・早川を軸に
他のメンバーも充実
東海大の武器は3年生、村澤明伸選手と早川翼選手の両エース。村澤選手は前大会、エースが集う「花の2区」に出走し、20位で受けたタスキを3位に押し上げる17人抜きの快走。区間賞さらには大会MVPにあたる金栗杯を獲得した。中学生の頃から世代トップの活躍を続け、世界大会も多く経験。東海大のみならず、学生長距離界を引っ張る存在として注目される。「自分が走ることで最大限チームに貢献できる区間を走るだけ」と決意を述べる。
早川選手は5月に開催された関東インカレの10000mで留学生選手を破り優勝。8月に中国で開催された世界大会・ユニバーシアードでは、ハーフマラソンで日本人トップの3位に輝いた。「周りに流されることなく自分のリズムで走りたい」と戦いを見据える。
このほかにも関東インカレハーフマラソン3位で、前大会は1年生ながら3区3位の力走を見せた元村大地選手（2年）、同ハーフマラソン5位の刀祢健太郎選手（4年）が軸。さらに箱根経験者の栗原俊主将（4年）、海老原匠選手（4年）、田中飛鳥選手（4年）に加え、出雲・全日本駅伝で出走した小松紀裕選手（4年）は最初で最後の箱根駅伝に懸ける。また、1年生の石川裕之選手、吉川修司選手、中川瞭選手も各駅伝で出走。箱根でもフレッシュな走りが期待される。
高校駅伝界を席巻した
両角速監督が就任
東海大は今季から、同大OBの両角速（もろずみはやし）監督が就任。長野・佐久長聖高校を全国大会上位の常連に育て上げた監督として、手腕が高く評価されている。エースの村澤選手は佐久長聖高校の出身。3年ぶりに両角監督との師弟関係が復活した。
両角監督は12月の記者会見で「現実的に上位3校（早稲田・東洋・駒沢）との差は大きい。他チームの中でのトップである4位を目指す」と掲げる一方で「村澤、早川は2区と山登りの5区どちらの区間も走れる準備をしている。主力を往路に固め、往路優勝を狙うのも面白い」とも発言。チームの通称“湘南の暴れん坊”の通り、往路で旋風を巻き起こすか注目される。
1区のスタートは2日（月）の午前8時。東海大の過去最高戦績は平成16年第80回大会の総合2位。
両角監督が就任
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