「いじめ対策」インタビュー 「ひとりで悩まず相談を」 内田賢司秦野市教育長
全国的に学校でのいじめ問題に関連する報道が続くいている。秦野市のいじめ対策について内田賢司教育長がインタビューに答えた。
――秦野市のいじめ問題への取り組みは。
「いじめは、成長発達途上の子どもたちに心と体に大きなダメージをを与える教育課題の中で極めて深刻な問題です。市では2008年度から全小中学校の児童会・生徒会の代表や保護者等が参加する『いじめを考える児童生徒委員会』等を開催しながら、いじめゼロのまちを目指し取り組んでいます。各学校において担任がいじめを把握した場合は、管理職に報告し関係職員等で協議します。情報は教育委員会へも報告され、教育委員会の指導を受けつつ解決に取り組み、必要に応じて教育指導主事も学校へ出向き支援を行います。また、7月には市教育委員会と県警本部で『相互連携に係る協定書』を交わし、情報を共有しながら地域で子どもたちの健全育成に向けての協力体制を充実させました」
――いじめの現状は。
「いじめは、教師が気付いたもの、児童・生徒へのアンケート、本人または保護者からの相談などで実態把握しています。市内小中学校での昨年度の認知件数は81で、『改善率(※解決している+一定の解決が図られたが継続支援中)』は97・5%でした。認知件数の増減はひとつの目安ですが、データにあらわれない潜在的な事例や子どもたちがいじめと認識していないケースもあり、十分な注意が必要だと考えています」
――市内小中学校長に7月12日、「いじめの実態把握及びいじめ問題への取り組みの徹底について」の通知を送りました。理由は。
「滋賀県大津市の中学生が自ら命を絶つ痛ましい事件が発生しました。夏休みや学期末の保護者面談を前に、あらためて実態把握や保護者との連携、特に配慮が必要な児童・生徒について夏休み中の担任の対応等についてお願いをしました。学校・教育委員会がともに危機意識を持って、いじめの早期発見・早期解決に努めていきます」
――生徒・児童に向けてメッセージを。
「もしも今いじめを受けていたら、ひとりで悩まないで早くご両親や先生に相談してください。皆さんは大切な子どもです。きっと問題解決に向けて一生懸命応えてくれます」
取材日8月8日
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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