ミミズク型土偶など初公開 古墳展示館で太岳院遺跡展
桜土手古墳展示館(堀山下380の3)で10月20日(土)から12月2日(日)まで、秋の特別展「秦野の原像Ⅶ 太岳院遺跡」が開催される。外部に委託し2006年に行われた同遺跡調査の報告が2011年3月に終了し、発掘された遺物が市に返還されたことを機に企画された。2006年調査の遺物公開は今回が初。
太岳院遺跡は、尾尻の太岳院周辺の遺跡群。2006年の調査は、同寺本堂の工事に伴い本堂周辺の住居跡15点、墓跡42点の範囲で行われた。出土した遺跡は縄文時代後期から晩期前半のものと想定される。この時代の遺跡は市内では平沢遺跡など数か所のみで、県内でも珍しいという。
今回展示の目玉となっている遺物はミミズク型土偶の頭部。この土偶には耳飾りの装飾が見られるが、頭部が発掘された12号住居跡からは呼応するように土製の耳飾りも発掘されている。頭部の大きさは10cmほど。推測されるミミズク型土偶全体の大きさは20cmから27cmで、県内でも最大クラスのものだという。
同展では、今回の調査で発掘された人面装飾土器などのほか、住居跡から発掘されたヒスイのビーズと勾玉も展示される。市内でヒスイの勾玉が見付かることは珍しく、これまでは同じく太岳院の境内近くで発見された1点のみだった。
同館は「縄文人の表情と装い、縄文時代をより身近に感じられる展示になったのでは」と話す。問合せは同館((月)休館)【電話】0463・87・5542へ。
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