秦野警察署(村松康夫署長)では、丹沢が紅葉シーズンを迎える10月、11月に合わせて増加する登山者に対し、「登山届」の提出を呼び掛けている。
登山届は、事前に作成することで自身のルートや装備を確認することができ、さらに、提出することで遭難や行方不明時の迅速な捜索、救助に役立つ。
秦野署管内では、秦野駅、渋沢駅、大倉バス停、蓑毛バス停、ヤビツ峠、県立秦野ビジターセンター、鍋割山の登山口、臨時派出所の市内8カ所に登山届ポストが設置されている。8月は2000通、9月は2800通、10月は20日現在で1600通の提出があった。
一般に提出は任意だが、秦野署ではポスト周辺に登山届用紙を用意。しかし、「提出率は全体で2割前後」といい、定着はしていない。
救助要請の5割が60歳以上
秦野警察署山岳遭難救助隊(高楯俊一隊長・隊員70人)の出動件数は、2012年は21件、2013年は24件で、ここ数年を平均すると年間25件ほどの出動があるという。2014年は10月19日までに11件あり、5割強が60歳以上の高齢者だった。いずれも病気等が原因だが2人が死亡している。
また、軽装での登山者も目立ち、「空腹で動けない」「懐中電灯がなく、暗くて下山ルートが分からない」等の初歩的な準備不足による救助要請もあったという。
同救助隊では、「これからの時季は暗くなるのも早いので、装備を整え余裕のある計画を立てて。登山届の提出も忘れずに」と呼びかけている。
秦野版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>