南矢名今井さん 英伝統エコな石壁に挑戦 県内初の資格取得者に
南矢名在住の今井浩さん((株)恵庭(えにわ)代表取締役)が9月27日、イギリスのケンダルで、伝統的な石壁づくりに関する試験に挑戦し、「ドライストーンウォーリングアソシエーション認定資格」を取得した。日本人で同資格を取得しているのは21人で、県内では今井さんが初めてだという。今井さんは「国内で庭師の社会的認知が広がるきっかけになれば」と話す。
ドライストーンウォーリング(空積み)は機械を使わず、ハンマーで砕いた石を積み上げ壁を作る方法。人力で行うため電気は必要なく、セメントや接着剤を使わないため再利用が可能だ。空積みは日本でも城の石垣などに見られるが、今井さんが今回取得した英国伝統法は、中央に重心を集めるため強度が高く、地震などにも耐えうるという。
日本で一般的な壁をつくるには、部品を梱包する発泡スチロールやダンボール、ブロックを機械で切断したあとの粉塵など、多くのゴミが出る。今井さんは「五輪の設備もリサイクル可能な施工が求められる時代。日本の固い石を手で加工するのは苦労するが、日本でも同法を活用した壁づくりに挑戦したい」と話す。
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