ひな祭りを華やかに彩る「つるし飾り」。曽屋在住の富永英雄さん(67)=人物風土記で紹介=は4年前から毎年この時期に独自のつるし飾りを作っている。
つるし飾りは江戸時代後半から福岡や静岡、山形で伝えられてきた風習。桃の節句に、高価な段飾りの代わりに娘や孫の成長を願い着物の端切れで人形を作ったのが始まりとも言われている。「這い子人形」は子供の成長、「鶏」は長寿や健康などそれぞれの小物にいわれがあり、願いを込めた小物を赤い紐でつなげる。富永さんは55種類の小物を作るという。
4年前、菊愛好家の富永さんは休耕期の冬にできる趣味を探していた。偶然つるし飾りを見かけ、「これだ」と思い立ち、慣れない針を握った。「裁縫はほつれたボタンを直すくらいしかやったことがなかったが、やり始めたらはまってしまった」と富永さん。初めは教本を見ながら作っていたが、次第に独自のやり方でコツを掴み、今では一連を約1週間で仕上げるほどの腕前になったという。
作業は毎年11月〜2月頃こたつの中で行う。手芸専門店で買ってきたちりめん布地にペンで型どおりに線を引き、その1㎜内側で切り取る。小物7つと小さなまりを赤い紐に交互に通し一連を仕上げていく。「綿が出ないよう縫い目をなるべく細かくするのが奇麗に仕上げるコツ」だという。
これまでに作った本数は100連以上。「妻の友人や入院中にお世話になった先生にも渡した。あげた人に喜ばれるのが嬉しい」と富永さんは話す。
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