秦野市内の図書館や幼稚園、小学校等で絵本のおはなし会を行っている「おはなしアリス」が、2015年度子どもの読書活動優秀実践団体として文部科学大臣表彰を受賞した。子どもの読書活動に関して優れた取り組みを行っている団体に贈られるもので、県内では3団体が受賞した。
おはなしアリスは、1984年に市立本町幼稚園図書委員会のメンバーを母体に設立し、30年以上活動を続けてきた。当時園児のママだった設立メンバーに途中で数名が加入、いずれも今では活動歴20年以上のベテランだ。
代表の高橋弘子さん(69・本町在住)は、「人間の基本となる感情を育てているのが絵本」と思いを語る。
1988年から市立図書館で毎月1回開催しているおはなし会は280回を超え、本町幼稚園や本町小学校特別支援級でのおはなし会は20年近く続いている。
いつもおはなし会には、物語に耳をかたむけ、目を輝かせて本の絵に見入る子どもの姿があった。「子どもたちからエネルギーをもらうことが多いんですよ」と高橋さんは目を細める。
プライベートでも、一般向けのベストセラーより児童書を読むことが好きだという高橋さん。「受賞できたことは、本当はどうでもよくて。ただこれまでの活動に対して、図書館の方が(表彰に)推薦していただいたことが嬉しい」と笑顔で感謝を述べた。
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