秦野市文化会館で7月20日(月)、市内の中学・高校の演劇部や劇団が出演する「サマーシアター」が開催される。時間は午前9時30分から午後4時頃で入場無料。
今年で20回目を迎えるこのイベントは、国際人形劇フェスティバル、横浜博覧会、国民文化祭に出演した人形作家・下園功氏が立ち上げ、当時のメンバーで、現在同シアターの代表・黒田隆子さんによって受け継がれている。
黒田さんも「黒田隆子と仲間の会」で恐竜の親子の絵本を人形劇化した『おまえ うまそうだな』を同館展示室で上演する。
本番が1週間後に迫った7月13日、額に汗して練習する同会の姿があった。観客を意識した位置の確認、台詞に合わせた人形の動きを「ニュアンスが伝わるようにもっとこうしないと」と自戒。石を倒すシーンでは、「本番で倒れなかったら困るから、練習でも倒して」と、忌憚ない指導が飛び交う。理想の劇に近づくため、意見の対立もあったが、全員が立派な劇を作り上げるという一方向を見据えるため、後を引かず、互いに尊重し合っていた。
現在、会員は5人。「伝わらなければ意味が無い」という意識を持ち、遠くまで届く感情の入った声を心掛ける。黒田さんは「やっていて楽しいです」と笑顔。「いろんな人に見に来ていただき、作品に含まれるメッセージを持って帰って欲しい」と話した。また、出演する他劇団や、中学・高校の演劇部の練習も佳境を迎え、同会会員は「みんな暑い中頑張って練習に励んでいると思う」と、当日、同じ空間で演じる仲間に思いを馳せていた。
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