新東名高速道路建設事業に伴い、秦野市内で(公財)かながわ考古学財団による埋蔵文化財発掘調査が行われており、11月28日には蓑毛・寺山地区の現場で遺跡見学会が開催された。旧石器〜弥生時代、古代、中世、近世の遺物が出土している蓑毛小林遺跡、寺山中丸遺跡の見学会には市内外からのべ166人が訪れ、実際の発掘作業の様子や、建物跡等を同財団職員の説明を聞きながら見学した。
出土品は黒曜石製の槍先形尖頭器や、狩猟に使ったとされる落とし穴や平安期の墨書土器、須恵器、瓦塔(がとう)など。普段はガラスケース越しに見る出土品も、この日は間近で見られ、参加者は出土品の色や形状を、食い入るように見つめていた。
見学会開催の直前に発見された富壽神寶(ふじゅしんぽう)は和同開珎に代表される皇朝十二銭の一つ。刻まれた文字の一部が肉眼で判読できる状態で出土し、公開された。
説明を熱心にメモしていた国士舘大学で考古学を学ぶ男子学生は「好きな旧石器が見られてとにかく凄かった。聞いた内容は自分の勉強に活かします」と話し、戸川在住の70代女性は「古代の人が知恵を出して現代まで繋がっていることにすごい感動。痕跡に触れると初心に返るというか原点に戻れる気がする」と話した。
12月19日は三廻部遺跡見学会
同財団では12月19日(土)に三廻部東耕地遺跡での見学会を開催する。時間は午前10時からと午後1時から。平安時代の庶民が生活していた竪穴建物跡が発見され、見学会では建物の痕跡の写真と出土品を見学する。周辺に駐車場が無いため当日は市立桜土手古墳展示館から送迎バスが運行。
問い合わせは同館【電話】0463・87・5542へ。
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