3月1日に放送された「出張!なんでも鑑定団in秦野」に出演し、「お宝」として依頼した油絵『南紀白浜』が同回の最高額100万円として紹介された吉田文子さん(鶴巻北・87)。昨年玄孫(やしゃご)ができたとは思えないほど力漲(みなぎ)る姿は、まさに絵の中の海のようだ。
広島県呉市出身。身長160cmと当時にしては長身で「容姿端麗だったわ」とにっこり。宝塚歌劇団に憧れていたが、太平洋戦争で夢は散った。
17歳で終戦を迎え、大映の女優オーディションに合格。同僚と結婚後退社し、2人の娘に恵まれた。
30歳、離婚を機に岡山へ。家計を支えるため、企業経営者や医師に仏車「ルノー」を販売。当時では珍しい女性ドライバーとしてテレビのインタビューを受けたことも。セールスに繋げようと始めた喫茶店や備前焼店も当たり、新宿や横浜へ進出。「女手一つで育てた娘を一軒家から文金高島田でお嫁に出すのが私の責任だと思っていたの」。娘たちはキャビンアテンダントになり、嫁いでいった。
3年前、足の不調を理由に店を閉め、「好きな温泉に入れる」と鶴巻のマンションへ移った。今は近所の日帰り温泉弘法の里湯と歌声喫茶が日々の楽しみだ。
風景画家・小林和作の『南紀白浜』と出会ったのは仕事や子育てで大忙しだった30代。ある日画廊で一目ぼれし、自身の店へ飾ると眺める度心が安らいだ。「辛い時も悲しい時も海は全てを呑み込んでくれる。いざ何かを突破する時には、白波を立てて岩にバァーっとぶち当たり、引くときは潔い」と、自身の人生と作品を重ね遠くを見つめた。
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