いつか自分が作った飛行機を操縦して、大空を羽ばたきたい――。20代の青年が描いた夢が約40年の時を経て、ついに実現した。
世界で数十機存在する2人乗り飛行機「FK―12―コメット(ドイツ)」を日本に初めて輸入し、組み立てからボディ塗装、配線まで全て手作りした山田信弘さん(66・秦野市堀山下)が8月21日、操縦桿を握りしめ富士川滑空場(静岡県)からテイクオフ。軽快なエンジン音を響かせ、富士山を横目に初の単独飛行を約15分間楽しんだ。
コメットにプロパイロットが乗り込みテスト飛行が始まったのは今年の2月。それ以降、山田さんも同乗し、操縦技術に磨きをかけてきた。しかし「想像以上に難しかった」という尾輪式飛行機の操縦。これでは乗りこなせないと考え約2週間渡米。フライトアカデミーに通い、操縦技術のレベルアップを図った。
天候に加え、気力も体力も自信も揃った単独飛行当日。胸の高鳴りを感じつつ、これまでの訓練を思いだし「手順通りにやれば大丈夫」と自分に言い聞かせた。とにかく夢中だった15分間。飛び立ってからは、無事に着陸することだけに神経を集中させたという。当日の動画を見ながら説明する顔は少年そのもので、「緊張したけど最高のひとときでした」と描き続けた夢が叶った瞬間を喜んだ。
輸入に約2年、製作に約3年、飛行申請に4年ほど費やしたといい、心が折れかけたこともあったという。家族や仲間の支えがあって叶った夢。「感謝しかない。夢の達成は諦める理由を探さない事だと学びましたね」と満面の笑みをみせた。
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