秦野市と韓国・坡州市が友好都市となって11年を迎えた。提携年より8年前の1997年に、当時幼稚園長をしていた川名富士子さん(86・元町)が秦野市県民訪問団の一員として坡州市を訪問しており、それから両市の園児たちが作品交換するなど、交流の輪の拡大に尽力してきた。
しかし、ここ数年は言語の問題や引き継ぎ不足などで交流自体が停滞していたという。そこで、初心に立ち戻り、交流の経緯等を再確認するため、川名さんを含めた数人が9月中旬に訪韓。川名さんは「お互いに交流を継続・発展させたいという意思確認ができました。今回の訪韓はたくさんの方の協力があって実現したもので、とても感謝しています」と話した。
戦後の混乱期を綴る
父親の仕事の関係で、朝鮮の京城府で誕生した川名さん。自身の出生から、戦後の混乱期の中をリュックサックひとつで朝鮮半島から引き揚げてくるまでの出来事を、「載寧江流れて遠く〜朝鮮半島で過ごした日々〜」と題し一冊の書籍にまとめたことも。複雑な心理状況なども綴られており、「当時の様子が分かる貴重な本だとお褒めの言葉をいただくこともあり、嬉しいです」と笑顔を見せた。
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