東海大学湘南キャンパス(平塚市北金目)で10月19日、リオデジャネイロ五輪で活躍した同大関係者による報告会が開かれ、学生や一般の市民らおよそ1千人が集まった。
メダリストは柔道男子60kg級銅・高藤直寿(23)、90kg級金・ベイカー茉秋(22)、100kg級銅・羽賀龍之介(25)、女子70kg級金・田知本遥(26)、競泳女子200m平泳ぎ金・金藤理絵(28)の5選手。柔道男子の井上康生監督(38)らと「なぜ日本が世界で勝てたのか、強化の裏側を知る」と題したトークセッションで熱戦を振り返った。
全階級でメダルを手にした男子柔道の井上監督は、金メダルゼロに終わった4年前のロンドン大会からの快挙について「一つひとつ(の準備)を地道にクリアしていった結果」と総括。2020年東京大会でのさらなる躍進を約束した。
ベイカー選手は挫折の経験を問われ「今まで一度もない」とビッグマウスを披露。五輪2日目、柔道選手団の先陣を切って試合に臨んだ高藤選手が「皆が遊んでいる時も稽古し続け、それでもなお金メダルには届かなかった。でもあきらめません」と話すと、会場からは大きな拍手が起こった。
男女水泳チームのキャプテンを務めた金藤選手は「頼られる存在になるため、つねに笑顔で堂々とするよう努めた」と回顧。「夢とは」と問われた田知本選手は「すべてを賭ける価値があるもの」と話し、羽賀選手は「自分にとってはやはり金メダル」と即答。「色々なものを犠牲にしてでも目指したい」と宣言すると、「頑張れ」という声援が送られた。
またオフィシャルボランティアとして現地滞在した体育学部4年の唐澤あゆみさん(22)による活動報告もあった。
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