県内最大のフラワーデザインコンクール『第8回クイーンズカップ』が10月に横浜で開催され、市内柳町・フローリストせきどの飯野正永さん(35)が2位に輝いた。
持ち込み審査を通過した上位6人がファイナル競技に進出し、さらに絞り込まれた3人が全国大会のジャパンカップへの出場権を得る。持込作品の制作にあたり、大会前に飯野さんは何度か山へと足を運んだ。自然素材の立ち姿からインスピレーションを得るのだという。作品には自然素材を幾何学的にデザインすることが多く「使う素材の立ち姿を理解してからでないと空間デザインできない」とこだわりを話す。
飯野さんの作品タイトルは『祭囃子に酔いしれて』=写真上。苔松、マム、蘭を数種使用し、細い木で全体を自立させている。「自然の姿ではありえないうねったフォルムにするのに苦労した」。制作にあたり、構想から制作完了まで1カ月近くかかったという。
今大会にエントリーしていたのは全員が全国大会出場経験者だったが、持ち込み審査を1位で通過。「とても勢いに乗れた」と当日を振り返る。
ファイナル競技は、ステージに上がるまでどんなテーマ・花材・資材がでるかわからない「日々の仕事での実力が出る、本番一発勝負」。今回は『秋を感じる』をテーマに花束30分・アレンジメントを30分で仕上げた。「やるべき事をやれば通過できると思ってはいたが不安もあった」。冷静に集中することを心掛け、結果は2位。県代表の3人には入ったが「うれしさ反面、悔しさ反面。それでもすべてが報われ、ホッとした。忙しい中切り盛りしてくれた店のスタッフなど、みんなに感謝したい」と安堵の顔を見せた。
次は来年4月のジャパンカップ本選に出場する。「本選では2大会連続で準決勝どまりだったので、今回こそさらに一歩高く上がれるよう頑張りたい」と意気込んでいる。
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