秦野市立北公民館で12月25日、北地区に伝わる正月飾りの教室が開かれた。
講師は、菩提自治会連合会の古谷勝二会長など、正月飾りを50年以上作り続けてきた地元の人たち。稲わらは、菩提で里山保全活動をしている表丹沢菩提里山づくりの会(相原国雄会長)が提供した。
毎年人気の教室で、今年はこれまでより多い22人の参加者を受け入れた。北地区以外に住む人も多く参加した。
北地区独自の正月飾りは一般的な輪状のものとは異なり、真っ直ぐ上に伸びている。家で手作りし神棚や玄関先に飾るのが慣習だ。
飾り作りはまず、稲わらの束を三つ編みにする。先まで編み上げたら、ユズリハとウラジロの葉、ダイダイの実を稲わらに紐で固定する。半紙でしめ飾りを作って稲わらに挟み込み、水引を結んだら完成だ。
飾りの植物にはそれぞれ意味がある。シダ植物のウラジロ(裏白)は葉の裏が白いので「心の潔白」を表し、古い葉が一斉に落ちるユズリハ(譲り葉)は「子どもに代を譲る」めでたさを表す。ダイダイ(橙)は1本の樹木に3回結実することから「代々続く」縁起の良い木とされている。
正月飾りの作り方には、ウラジロの裏表どちらを正面にするか、本体のどこに飾りを付けるかなど、北地区内でも家によって微妙な違いがある。講師たちも自宅で作る際には、それぞれの家に伝わる方法で作るのだという。
子ども連れで参加した女性は教室の終わりに、「北地区に住んでいますが、家で作ったことはなかったです。子どもと一緒に楽しめました」と笑顔で話した。
古谷会長は「準備は大変でしたが、多くの人に参加して頂けて良かった。伝統のお飾りを知ってもらえるよう、今後も教室を続けていきたい」と話した。
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