飯田社長（中央左）に協力金を手渡す井上会長（中央右）
上地区公共交通協議会（井上雅裕会長）が12月３日、上地区乗合自動車「行け行けぼくらのかみちゃん号」の運行支援のため、地域住民から集めた協力金38万６５００円を運行事業者の（株）愛鶴（飯田隆明代表取締役社長）へ手渡した。こうした地元からの協力金の寄付は全国でも稀だという。
かみちゃん号は上地区での不採算バス路線の撤退を受けて、交通の便を確保するため運行されている。今年で10年目を迎えたが赤字経営が続いており、現在は「社会的責任と地域社会への貢献」を理念に掲げる同社の協力により継続している状態だ。こうした現状を受け、今年６月、上地区自治会連合会の役員会で「運行継続のために何かしなくては」と意見を募り、協力金を渡すことで全会一致。かみちゃん号の収支率等も掲載した募集チラシを自治会で回覧すると共に上地区約７００世帯に全戸配布した。
集まった協力金は同協議会を通して寄付することになり、贈呈式で井上会長から飯田社長へ手渡された。「継続してほしいという強い気持ちが集まった。全戸配布でかみちゃん号の周知にもつながり、自分達で維持していくという想いも新たになった」と井上会長。飯田社長は「こんな寄付を受けたのは初めてで、驚くと共に強い想いを再認識した。末永く運行していきたい」と話した。
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