2011年から東日本大震災の被災地で炊き出しを行ってきた秦野市民有志の支援隊(杉崎貞夫代表・29人)が3月9日、宮城県女川町を訪れた。「会いに行く事に意味がある」と、今も年2回、訪問を続けている。
支援隊は2012年と2016年に、当時女川町民が暮らしていた石巻バイパス仮設住宅を訪問した事があり、今回町民から要請を受けて女川町を訪問することになった。避難所、仮設住宅、公営住宅と被災者の環境が変わる中で高齢者がコミュニケーションを取りづらくなっている現状があり「楽しいこと、元気を届けよう」と決めたという。
9日未明に秦野を出発した支援隊は、昼過ぎに女川町へ到着。あの日、15m近い津波で市街地の8割が流された同町では、今もかさ上げ中の工事現場が目立つ。一方で、立派な佇まいの女川駅舎や商店街、海を臨む住宅地が新築され、美しい街並みが形成され始めている。
訪問先は大原南区(成田城太郎区長・184世帯)にある高台の災害公営住宅。支援隊は到着するなり、現地の人たちと一緒にうどんや焼きそば等を準備した。
午後1時、秦野観光和太鼓の演奏が住宅地に響き、続々と住民が広場に集まった。無料で振舞われる食事にビンゴ大会と、会場は祭りさながら。子どもたちは射的や輪投げに夢中になり、鈴のくじ引きなどは大人にも人気だった。
来場した高齢者の中には「ここでは住む棟が離れてしまい、仮設住宅を出てから会えなかった友達とおしゃべりできた」と喜ぶ人もいた。
周辺にはスーパーなどがなく、買い物に困っている高齢者も少なくない。秦野市民から寄付された大根などの野菜を届けると、住民に喜ばれた。
支援隊メンバーの柏木秀治さん(59)=横野在住=は「女川の復興を見て感動した。皆さんと話せて自分も元気をもらった」と話した。
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