1月〜3月期の概況
2020年1〜3月期の全業種総合の業況判断D.I.は▲(マイナス)18・9を示し、前回調査(2019年10〜12月期)に比べ19・2ポイント悪化。景況感は新型コロナウイルスの影響を受け、全ての業種で悪化となっている。
小売・飲食業や旅館業では客足が大幅に減少。製造業や建設業では中国での工場停止の影響を受け、一部部品や製品の供給不足懸念などが見受けられる。また、今後の事業環境の不透明感から設備投資に慎重な様子がうかがえる。
4月〜6月期の見通し
来期予想は16・7ポイント悪化の▲35・6。売上額D.I.と収益D.I.も悪化の見込み。
製造業
業況判断D.I.は前回調査から19・8ポイント悪化の▲27・6となった。海外情勢の不透明感や国内自動車販売台数の減少、中国国内での生産停止に伴う一部部品の供給不足などから、景況感は5期連続の悪化となっている。
また、企業の一部は今後の見通しが不透明なことから、機械設備の新設、増設などの積極的な設備投資に慎重な様子がみられる。来期も6・9ポイント悪化の▲34・5となる予想。
卸売業
業況判断D.I.は前回調査比9・4ポイント悪化の▲30・8となった。食品卸を中心に、飲食店における業況悪化や小中高校の臨時休校に伴う学校給食の停止が売上減少の要因とみられる。
また、一部企業においては、為替レートの変動や取扱商品の納入遅れを懸念する様子が見受けられることから、資金繰りD.I.が7・2ポイント悪化し、▲28・6となっている。
来期予想は23・0ポイント悪化の▲53・8。
小売・飲食業
小売・飲食業の業況判断D.I.は前回調査比13・8ポイント悪化の▲40・9となった。特に大幅に悪化した項目は69・1ポイント悪化の「売上額D.I.(▲54・1)」と、69・0ポイント悪化の「収益D.I.(▲57・4)」。宴会予約のキャンセルが相次ぎ、外出を控える動きから約6割の企業の売上が減少している。また、イベントの中止や学校行事の動向を懸念する動きもみられる。
来期予想は19・1ポイント悪化の▲60・0。
サービス業
業況判断D.I.は大きく落ち込み、前回調査比28・9ポイント悪化の▲23・0となった。
旅館業での宿泊キャンセルや観光バス・タクシー事業の利用客減少が見られることから、景況感は悪化に至っている。また、運送業では総体的に業況横ばいと回答しているものの、製造業での生産調整などによる今後の物流需要への影響が懸念される。
来期の業況判断は9・7ポイント悪化の▲32・7となっている。
建設業
建設業の業況判断D.I.は前回調査から17・3ポイント悪化し、15・0となった。受注を確保する企業もある一方、中国工場の生産停止で国内住宅設備メーカーが一部製品の新規受注を停止し住宅の引き渡し時期がずれ込み、景況感悪化の要因となっているようだ。
また、一部の住宅リフォームでは、不急の案件を見送るケースもみられ、今後の受注状況への影響が懸念される。
来期予想は28・6ポイント悪化の▲13・6となっている。
不動産業
不動産業の業況判断D.I.は前回調査比22・7ポイント悪化の▲2・7となり、2年半ぶりにマイナス域に転じた。住宅関連において水回りなどの資材不足による引き渡し時期の遅れに加え、長期保有物件の早期売却を狙った値下げの動きなどが見られる。
企業の中には消費税増税などにより、住宅の購買意欲の低下を懸念し、商品物件の仕入に慎重な企業もあるようだ。
来期の予想業況判断は22・3ポイント悪化の▲25・0としている。
【調査概要】
■調査時期/2020年3月上旬
■調査地域/秦野市、伊勢原市、平塚市、厚木市、開成町
■調査企業数/342社
■回答企業数/325社
D.I.値とは、ディフュージョン・インデックス(Diffusion Index)の略で、「良い」「やや良い」と回答した企業の割合から、「悪い」「やや悪い」と回答した企業の割合を引いた値。値が小さいほど業況判断は悪いということを表す。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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