10月は「乳がん啓発月間」。例年、乳がんの早期発見を呼び掛けるピンクリボン運動が各地で行われている。
秦野市はがん検診の受診率向上を推進しており、職域での受診機会の少ない女性特有のがん検診の受診率の向上に重点を置いている。そこで乳がん検診について飯尾宏医師(鶴巻ブレストクリニック院長、元伊勢原協同病院外科・乳腺外科部長)に話を聞いた。
飯尾医師は「乳がん検診は自分の乳房を知ることができる良い機会です。欧米では昔から乳がんが多く、マンモグラフィによる乳がん検診が広まりました。米国や北欧諸国では2年間で70〜80%もの受診率です。1980年代に日本人の乳がんは年間3万人ほどでしたが、今や9万人を超えて生涯に9人に1人がかかる時代になりました。でも、早めに見つけられれば多くの方が治ります。ところが秦野市で乳がん検診を受けた方はこの2年間で対象者の14%に過ぎません。お得に乳がん検診が受けられる機会を放棄しないでほしい。お風呂に入ったときに触っていますか。乳がんは自分で感じられる病気です。乳房超音波検査を受けたことがありますか。乳がんは腫瘤を作ることが多く、超音波検査(エコー)は腫瘤を映し出すのが上手です。自分で感じる様になる前に発見しようというのが乳がん検診です。検診のない年に任意で超音波検査の健康診断を受けられるとさらによいですね。41歳になるあなた、無料クーポンが眠っていませんか。家族の世話に忙しい女性だからこそ、この機会を生かしてずっと笑顔でいましょう」と話している。
今年度検診対象者への検診受診券は送付済み
乳がん検診(2年に1回)の対象となるのは40歳以上の女性で内容は視診、触診、マンモグラフィ検査。費用は1500円。また、がん検診の受診促進とがんに対する正しい健康意識の普及を図ることを目的として、国が定めた対象の人には「乳がん検診無料クーポン券」(今年度の対象者は昭和54年4月2日〜昭和55年4月1日生まれの女性)と「がん検診手帳」が配布されている。2020年度の検診受診券と検診無料クーポンは、対象者へすでに送付済み。検診受診券の有効期限は2021年2月28日までだが、乳がん検診は完全予約制で、予約期限は10月30日までとなっている。
がん検診についての問い合わせは、市健康づくり課【電話】0463・82・9603へ。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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