今年8月秦野市立西公民館が西中学校体育館との複合施設として完成。真新しい建物は、既に市民が様々な活動で利用している。
同公民館はこの建物が3代目。初代公民館の設置に尽力したひとりが、渋沢に住む栗原嘉一さんだ。栗原さんは1928年生まれ、現在92歳。有機農法にこだわる現役の農家として、今でも毎日朝から畑に通う。
軍の施設の払い下げを活用し設立果たす
栗原さんが公民館の建設に向け活動を開始した1953年、渋沢地区を含む当時の西秦野町には公民館が一つもなかった。当時西秦野町青年団長を務めていた栗原さんは、町民皆が集まれる場所が必要だと考え、婦人会や農家の団体と協力し、公民館設立促進委員会を立ち上げ町に働きかけた。しかし、戦後わずか10年足らずのこの時代、町の財政は厳しく、当時の町長から「新しい資材で公民館を建設するのは不可能」と判断された。その結果東京都立川市の旧陸軍の施設を活用することになった。解体や運搬などには役場の職員や市民らが参加し1956年8月、念願の公民館が現在秦野市消防署西分署の場所に誕生した。栗原さんは「夢中で取り組んだ。議会に乗り込んだこともあった」と思い出を語る。その後1963年西秦野町は秦野市と合併し秦野市立西公民館に。1973年2代目の公民館が建設されるまでの17年間、市民に利用された。
当時公民館で結婚式が人気
公民館の役割も時代によって変遷した。その一つが結婚式。自宅ではなく会場を借りて人を招く様式が増え、それに伴い公民館で結婚式を挙げるカップルが急増した。初代西公民館でも延べ350組を超える結婚式が執り行われたという。「うちの親戚も西公民館で式を挙げた、にぎやかだったな。この時代に公民館の結婚式が流行っていた」と栗原さんは振り返って話した。
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