日立製作所OBの会「ハイエンス神奈川」が2月8日、上小学校の4〜6年生を対象に理科授業支援を行った。今年はコロナ禍で同会による授業支援が難しかったが、上小は小規模校という特性から唯一実施することができた。
専門性を持つ人たちがわかりやすく教えることで子どもたちの理科離れを防ぎ学力向上をサポートするとともに、若い教員たちの授業の参考にもなっている取り組み。上小学校では2年前から行っており、内容や教え方は年を追うごとに進化している。
今年は4年生が「もののあたたまり方」と「冬の生き物」、5年生が「電磁石のはたらき」と「モーターのしくみ」、6年生が「電気のへんかん」(発電)をテーマに実施した。
4年生の前半の授業では、寒天を使い対流を学ぶ実験を行った。水が温まることで起こる対流を見たあと、これと同じ現象が地球規模で起こっていること、対流によって大陸の移動や山の隆起が起こっていることなどが話された。
後半は千村の「日立ITエコ実験村」にいる虫の標本や植物などを使い講義。外来種や絶滅危惧種などに触れたほか、シマリスを例に冬眠する動物がどのような状態になっているのかを聞いた児童からは驚きの声が上がっていた。また、植物にも触れ、匂いをかぐなど五感を使い学んだ。
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