大山詣りの旅人たちの夜道を照らす大山灯籠に灯りがともった―。
地域住民の手で240年以上受け継がれ、市指定無形民俗文化財にも指定されている「鶴巻下部大山灯籠行事」。この伝統行事を継承している鶴巻下部大山灯籠保存会(関野行夫会長・29人)が今年も7月25日に灯籠建てを行った。
午後5時、灯籠建てを行う鶴巻第一自治会館前に三々五々集まってきた会員らは、「これからも地域の伝統を保存継承していきましょう」との関野会長の発声を合図にお神酒でのどを清め、灯籠建てが始まった。
鶴巻下部の灯籠は常夜灯でなく、毎年7月25日に組み立てを行い、8月18日に解体する。大山の夏山期間限定で行われる献灯が特徴だ。揃いの青いTシャツを着た会員らは吹き出す汗をぬぐいながら、息を合わせ組み立てていった。覆屋ができ、最後に灯籠に灯がともったのは午後6時半。まだ夕闇に包まれる前の時間だったが、ろうそくに灯がともると、辺りには静かな空気が流れた。
大山への信仰が庶民に広がったのは17世紀初めごろからといわれ大山への参詣講である「大山講」が形成された。この大山講の広がりとともに大山灯籠も始まったといわれる。灯籠の竿部分には明和6年(1769)建立、文政5年(1822)再建と刻まれている。
灯明期間は8月17日(火)まで。灯がともるのは午後6時ごろからろうそくが尽きる約2時間ほど。8月18日(水)の灯籠解体は午後5時から。自由に見学できる。場所は鶴巻第一自治会館敷地内(秦野市鶴巻南4の8の2)。
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