秦野の街中でところどころ見かける石像。これらの多くは「道祖神」という路傍の神だ。
南が丘在住の井越基生さん(84)=人物風土記で紹介=は、そんな道祖神の中でも「双体道祖神」に魅せられ、探しに行っては絵にまとめている。描き上げた絵は約5年で140枚にのぼった。
道祖神は、外から襲う悪霊を防ぐ道の神。市内の道祖神は約310体を数え、そのうち双体道祖神は約180体あるとされている。
井越さんは市内の道祖神についてまとめられている本を参考に、さらにそれを自身でリスト化。月に2回ほど探し歩き、1回に5体ほどの道祖神をその場で下書きする。見つからない時は、近隣に住む人に聞いて辿り着くことも多いという。
「双体道祖神は、一つひとつ顔が違います。かがみこんで向かい合うと、道祖神たちが昔話でもしてくれそうな気がする」と目を細める。残り約40体を年内中に回り、それを絵に収めて本を出したいと画策中。次の道祖神を求めて-、井越さんの旅は続く。
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