自然観察施設くずはの家が、くずはの広場・かんさつガイド【3】「葛葉川の生き物」を作成した。葛葉川に住む生き物の種類や採集のやり方、必要な道具などが網羅されており、自由研究などにも役立つ仕様になっている。
同ガイドは二つ折りA5サイズのフルカラー。表紙にはつかまえ方や必要な道具、探す場所、川での注意事項などコツやポイントが記載されている。
これ以外のページにはカゲロウ、トビケラ、トンボ、カワゲラ、ヘビトンボ、エビやカニ、カエル、魚など葛葉川で見ることができる生き物が写真と説明入りで紹介されており、実際の生き物を採集・観察する際の参考資料にすることができる。
かんさつガイドは、くずはの家で配布している。「観察が終わったら生き物は元の場所に戻してあげてください」と、同施設では話している。
くずはの家と葛葉緑地
くずはの家がある葛葉緑地は、1987年に「かながわのナショナル・トラスト第1号」に指定され、98年に同施設が自然観察拠点として整備された。当時の調査結果をまとめた本「くずはの自然」によると、この頃は昆虫が今よりも少なかったという。
しかし上下水道の整備が進むなどの要因で水質や環境が改善され、今では多種多様な水生生物が確認されるようになった。この調査結果をまとめた同施設職員の論文は、県立生命の星・地球博物館のホームページに掲載されている。
この他にも同施設の職員は、敷地内で光るミミズ「ホタルミミズ」(2015年)や「ニッポンヒラタキノコバエ」の仲間と思われる発光性幼虫(2017年)を、多様性調査の活動で訪れていた白笹稲荷神社で「ヒカリモ」(2020年)を発見するなど、精力的に活動している。
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